インクジェット印刷での仕上がりカラーの変化について オリジナルtシャツ 淡色印刷 濃色印刷 DTF方式

 インクジェット印刷で新方式DTFを取り扱いし始めましたので改めて弊社におけるインクジェット印刷でのご製作のご注意点をお伝えさせて頂きます。


まず、結論としてはインクジェット印刷では仕上がりプリントカラーを完全にご入稿データにあわせることはできません。お客様がモニターでご覧になっている色味と商品の色味にはかならず差が生じます。またその差が想定を超えてしまう場合がございます。


これはいろいろな要因があるのですが、以下が大きな要因です。

①お使いのPCやスマートフォンに表示されているカラーは実際の色と異なっていることが多い

②インクジェット印刷の方式によりカラーの再現性に違いが生じる

③使用する生地によりインクの発色に差が生じる


①が最もお問い合わせが多い事項です。一般のモニターは基本的に発色良く映るように設定されていたりすることが多いので、プリントすると発色がモニターで見ているよりも薄く感じられるという現象です。

電気屋さんなどでテレビコーナーにいくと並んでいるテレビごとに色が違うのがわかるのですがデータは表示するモニターによって色が変わってしまいます。

また家庭用のプリンターなどでも画面と色が違うといったことが起こりますが、同じ現象です。

これをすこしでも回避する方法はイラストレーターやフォトショップなどでデザインをご製作している場合はカラーピッカーなどで使われいる色をご確認ください。


画面上では比較的濃く見ていていてもカラーの位置が左寄り(白に近い)だと出力された際には薄くなる可能性が高いです。上記のカラーの場合は左にかなりよっているので薄く出力される可能性が特に高いです。緑のゾーン内は薄く出力される可能性が高いので、その場所よりも若干濃い部分(右側)に設定していただくと良いかもしれません。

濃色印刷新方式で製作される場合は特にご注意ください。弊社からもご案内させて頂くように致します。

また淡色印刷の場合は黒に近い部分のカラー設定だと混ぜているカラーが見えなくなりやすいです。


②インクジェット印刷の方式によりカラーの再現性に違いが生じる

こちらもかなり色が変化する部分です。

淡色印刷(しみこみ風の仕上がり)と濃色印刷新方式(DTF)との比較です。

素材データです。

データはまったく同じものを使用しています。並べてみると全然違います。

女性の顔の部分は淡色印刷のほうが元データに近いです。

それ以外の部分は濃色印刷のほうが元データに近いと思います。

※素材データもプリントサンプル画像もご覧になっているモニターによって見え方が変わるのがややこしいところであります。。。


このように印刷方式が変わると色味や再現性にもかなりの違いが生じます。

データからプリント後の変化は、以下のようなパターンのことが多いです。

●淡色印刷 データのカラー設定により薄く出る、濃く出るの2パターンがある。

 色を濃く出したい場合はカラーの設定を濃い目にしておくほうが無難です。


●濃色印刷(前処理あり) データよりも濃く見えることが多い。さらに使用する生地によっても変化する。白生地に濃色印刷したものよりも濃色生地に濃色印刷したもののほうが色が濃く見えることがあります。生地目が大きい素材の場合、白の下地が生地の色っぽくなってしまうこともあります

※前処理ありの濃色印刷は通常は行っておりません。前処理の跡が強く残るためです。

●濃色印刷(DTF前処理なし)データに近い出力がされる分、モニターで見ているよりもかなり薄く感じられる場合がある。濃い色のデータの場合は淡色印刷同様逆に濃くなりすぎる場合もあります。


同じデータを使って淡色印刷と濃色印刷を行うと大幅に仕上がりカラーが変化する場合がありますのでご注意ください。調整して完全に合わせることはできません。


③は上記にもすこし書きましたが、生地よって色の乗り方に差が生じます。

生地の表面の質感はtシャツやその他のボディによりさまざまなため発色にも影響を及ぼします。淡色印刷と濃色印刷前処理ありの2種が特に影響を受けます。

前処理あり濃色印刷は新方式よりも大きいプリントサイズが可能ですが、使用する生地によっては発色に非常に差が生じます。比較的発色が良くでるボディとしてはギルダンの6オンス、ギルダンのジャパンスペックなどがあります。ボディによっては前処理剤の浸透などが悪く発色が著しく変化してしまうことがあります。この場合は弊社では不良とは致しません。あらかじめご了承くださいませ。


以上です。


弊社としても可能な限り、お客様のイメージに近い製作物をご提供したいと思っているのですが、インクジェット印刷は上記の理由によりテストプリントをたくさんしてもなかなか完全に色味をあわせるのが難しい商品となっております。


大量に生産される場合は、実費になってしまいますがテストプリントを先行してご注文頂くとモニターと仕上がりの差をご確認いただけます。

デザインをちいさめにして色味をかえたデザインを複数配置するとイメージに近いカラーを見つけやすいです。


ご不明な点がございましたらお気軽にご相談ください。


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